はじめに
「スクラム実践者が知るべき97のこと」を読み始めたので、感じたこと、考えたことを残しておこうと思います。
書籍の紹介
本書は、世界中で活躍するスクラム専門家が自らの経験と知見に基づいて執筆したエッセイ集である。
タイトルと公式の紹介の通り、この本はスクラム実践者のためのエッセイ集です。 97のエッセイが詰まっていますが、1つのエッセイあたり2ページなので手軽に読みすすめることができます。 さらに日本語版では、日本のスクラム実践者によるエッセイが10本追加されています。
気になる方はぜひ手にとって見てください。
前提知識
この書籍を読むにあたって必要な前提知識が2つあります。 アジャイル、スクラムを実践している方にはお馴染みとは思いますが、記しておきます。
- アジャイルソフトウェア開発宣言
- スクラムガイド
https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf
感想
各エッセイの感想や感じたことを小分けにして残しておこうと思います。
第Ⅰ部 はじめ、適応、繰り返し 01-05
この書籍では、97のエッセイが10個のテーマにまとめられています。 第Ⅰ部ではスクラム適用のやり方を再考するのに役立つエッセイがまとめられています。
スクラムについて誰も教えてくれない5つのこと
著者:マーク・ロフラー
スクラムを実践するとはどういうことか、スクラムがもたらすものは何なのかを5つのトピックで紹介しています。スクラムを導入するまえに知っておきたいことという印象が強いです。
スクラムは問題を解決してくれるわけではない。問題や失敗を見つけ出し、隠せないようにするという点は常に心に留めておきたいです。
プラクティスよりマインドセット
著者:ギル・ブローザ
デイリースクラムは、進捗会議ではない。『変化への対応』を行う場だ。透明性を保ち、心理的安全性を感じる事ができれば、チームメンバーは協力し合うことができる。そうすればデイリースクラムの効果がもっとも発揮できる。
実は、スクラムの話ではない
著者:ステーシア・ビスカルディ
大切なのは、課題や障害を明らかにし、その課題に適応すること。人は失敗を未知のものを恐れるあまり、正しいことをできないことがある。
スクラムはシンプルだ。変えずにそのまま使え
著者:ケン・シュエイバー
スクラムガイドの著者が言うんだからそうだよね。スクラムガイドを読み返すきっかけになったので、これだけでこの書籍を購入した価値があったと言える。
Whyからスクラムを始めよ
著者:ビーター・ゲーツ、ウーヴェ・シルマー
いきなりスクラムを導入するのではなく、対話から始めよう。
まずは、自分たちの現在の対策があまりうまく行っていないことや改善が必要な課題について、組織で話し合う。
そこにスクラムがどう役立つかを考えて、役立ちそうだと腹落ちしてから導入する。
自分はスクラム(とその基礎)がすでに導入されている環境に参画したのでこの経験はない。しかし他部署とコラボレーションするときに活用できると感じた。